今日は、ムンクの「叫び」(オスロ国立美術館蔵)を紹介します。


ムンク叫び(個人ブログコピペ)20160824

「2010-2016有名な絵画・画家」より画像転載


エドヴァルド・ムンク(1863年~1944年)は、生国(ノルウェー)では、国民的な画家として知られています。

「叫び」というタイトル。
そして画面下部中央の人物の表情をみれば、多くの方が「この人物が何か叫んでいる」と、思われるのではないでしょうか。

しかし実際には、この「人物が叫んでいるわけではありません。
そうではなく、「夕暮れ時に突然の幻聴・幻覚に遭遇した人」が、「恐怖を感じた様子」が描かれている、両手を手を耳に当てて不安と戦っている様子が描かれている、という説があります。

●幻覚・幻聴は「ムンクが体験したもの」

この絵画に書かれた様子(幻覚・幻聴)は、実際にムンクが体験したものとされています。
そして、この瞬間についてムンクはこんな日記を残しています。

「私は2人の友人と歩道を歩いていた。太陽は沈みかけていた。突然、空が血の赤色に変わった。私は立ち止まり、酷い疲れを感じて柵に寄り掛かった。それは炎の舌と血とが青黒いフィヨルドと町並みに被さるようであった。友人は歩き続けたが、私はそこに立ち尽くしたまま不安に震え、戦っていた。そして私は、自然を貫く果てしない叫びを聴いた。」