こんにちは。水口結貴です。
今回は、ラウル・デュフィの「ドービルの競馬場」を紹介します。(※)

ドービルの競馬場:デュフイ(個人ブログコピペ)20170326


※画像は「京都で定年後生活」より


デュフィ(1877-1953)は、明るい色彩と軽やかなリズム感のある線を描く独特の筆さばきで知られています。
日本でも人気が高い画家です。

彼はフランスのノルマンディー地方のル・アーヴルという港街で生まれました。
その後、パリの国立美術学校で学び、印象派の画家に影響を受けたようです。
さらに、マティスの作品によってフォービズムに興味を持つようになったと言われています。

当初は、生活のために木版画で本の挿絵等を制作していましたが、1920年以降は地中海の風景や、オーケストラ等をモチーフにして、色彩豊かな絵を描くようになり、代表作が生まれています。

私は、この絵を最初に見たとき、描かれている人々の表情は見えなくても、きっと誰もが笑顔で、これから始まる競馬を楽しみにしていて「どの馬が勝つか」、「私のひいきの騎手が…」など話しているにちがいない、と思ったのでした。
この絵から感じる「ざわめき」や「期待感」、「明るさ」。
そんな楽しい、喜びがあふれる現場に私も立っているような気がして引き込まれました。