こんにちは。水口結貴です。
今回は、ポール・セザンヌの「赤いチョッキの少年」(バーンズ・コレクション)です。

赤いチョッキの少年(個人ブログコピペ)20161222
※画像は「弐代目・青い日記帳」より


セザンヌは後期印象派を代表する画家で「近代絵画の父」と言われています。

セザンヌと言えば「りんご」。こんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
彼は、一生をかけて静物画を200点以上も描いています。
そして、多くの作品に「りんご」がモチーフとして使われています。一説によれば、セザンヌは「りんごでパリを驚かせてみせる」と考えていた、とも言われています。

また、セザンヌは身近な友人や家族をモデルにした人物画も、故郷の風景をモチーフにした風景画も描きました。
風景画では、特に「サント・ヴィクトワール山」を描いたシリーズが有名です。

今日紹介する「赤いチョッキの少年」は、1枚だけなく同じ少年をモデルにして複数枚が描かれました。

本作で描かれた少年は少しうつむきながら右側の方を見ています。そして、口元は不機嫌そうに「への字」に結ばれています。

私は最初この絵を見たとき、「少年(若者)」だけが持っている「反抗心」や「反逆性」を感じました。
それは、決して嫌なものではなく「若いときにしかできない」、「若者だけが持っている爆発的な力」を感じさせるものでした。

「自分はこの年だったとき、どんな顔をしていたんだろう?」そう思って忘れられない1枚になりました。